イエメン便り

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深窓の令嬢 マモ(2002年1月)


1月と2月の3週間の休暇の期間、マモは一人で家で留守番となりました。週に3回ほどお手伝いさんのナンシーにえさをあげに来てもらいました。その前に、一家の写真付きクリスマスカード兼年賀状をあちこちに出したのですが、結構と多くの人に「大きい猫!」と驚かれたので、マモのダイエットを始めていました。が、休暇中はそれもままならずに、我々が帰ってきたら案の定、更に大きくなっていました(気がする)。現在、再びダイエット中です。6キロから2キロ減の4キロが目標です。

「猫は人でなく、家になつくから」とナンシーの家に預けるのではなく、一人ぼっちで長い留守番をさせてしまいましたが、さすがに寂しかったらしく、我々が戻ってきてから1週間は、私たちがどこへ行くにも後を付いてくるのでした。最近、夫が4泊5日の出張へ出掛け、マモと私とでお留守番でしたが、マモは夜中の12時過ぎまでは必ず1階で夫の帰りを待つのです。その後も2階の私たちのベットで横になりますが、少しでも車の音がすると、ハッとして人が家に入ってくるかどうかしばらく窺うのです。

そんなマモの様子を見て、一人で留守番をしている時も、こうしてあまり落ち着かない日々を過ごしていたのだろうと思い、ちょっと不憫になりました。様子を見に来てくれていたナンシーも、自分が来た時にいかにマモが甘えてくるかを事細かに教えてくれました(ナンシーが帰るのを察知すると、玄関に先回りして彼女の足にまとわりつくとか)。マモ、悪かったね、ごめんね。



すっかり甘えん坊のマモ。
こういう時は可愛いかなと思う。


深窓の令嬢のマモの話です。ある休日の昼下がりに、裏口のドアを開け放して気持ちのいい風を家の中に取り入れていました。ドアを開けても網戸が張ってあるので、マモは外に出られません。しばらくすると、その網戸の近くに近所の野良猫がやって来ました。網戸越しにそのまだ子供の猫とマモは「にゃーにゃー」と鳴き合っていましたが、何を思ったのか突然その子猫がマモに向かって「ふーっ!」と攻撃態勢を取りました。マモはその子猫の3倍も大きいくせに、なんと2階へ猛ダッシュで逃げ出したのでした。夫と私は涙が出るほど笑いながら、同時にあまりのマモの弱虫ぶりをとても情けなく思いました。でも、生まれた時の数週間だけしか外の世界を知らないのですから、しょうがないことなのかなと思ってみたり。


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